FXの自動売買は土日も動作するの？週末にチェックすべき項目を解説

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MT4の自動売買 (EA) は24時間動作するので、土日も動いているイメージがありますが、実際のところはどうなるのでしょうか。

 

また、EA運用者が週末にチェックしておくべきことはどんなことでしょうか。

 

今回は、土日におけるEAの稼働と、EA運用者が土日にやっておいた方がよいことについて解説していきます。

週末のEAの取引状況について

FX取引は基本的に土日は休みとなります。

一方で、FXの取引時間は海外の時間を基にしているため、日本時間とはズレがあるので注意が必要です。

 

ここからは週末におけるEA運用の注意点について説明していきます。

土日はマーケットが休場なので取引しない

自動売買に限らず、FX市場は土日は休場になります。

株式投資と同様に、新規取引ができなくなることは覚えておきましょう。

 

ただし、予約注文や既存のポジションに設定している指値や逆指値の変更は可能です。

証券会社によって取引可能時間は異なる

FXは土日は休場となるので取引はできませんが、海外時間を基準とするため、厳密には日本時間の土曜日の早朝までは取引が可能です。

 

取引開始および取引終了の時間は利用するMT4対応のFX会社によって若干異なるので、必ず確認しておきましょう。

 

以下はMT4を提供している主なFX会社の取引時間です。

 

• FXTF
  【標準時間】 月曜日午前7時5分～土曜日午前6時50分
  【夏時間】 月曜日午前7時5分～土曜日午前5時50分
  https://www.fxtrade.co.jp/mt4-intro/
  
  
• 外為ファイネスト
  【標準時間】 月曜日午前7時5分～土曜日午前6時55分
  【夏時間】 月曜日午前6時5分～土曜日午前5時55分
  https://www.gaitamefinest.com/rule_mt4
  
  
• OANDA証券
  【標準時間】月曜日午前7時5分～土曜日午前6時59分 （米国標準時間適用期間）
  【夏時間】月曜日午前6時5分～土曜日午前5時59分 （米国夏時間適用期間）
  https://www.oanda.jp/course/about
  
  
• 楽天証券
  【標準時間】月～金:午前7時10分～翌午前6時55分 （月曜日のみ7時に取引開始）
  【夏時間】月～金:午前6時10分～翌午前5時55分（月曜日のみ7時に取引開始）
  https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fx/mt4/session.html
  ※2024年10月2日現在における取引時間

上記の取引時間は変更される可能性があります。

また、年末年始や取引する通貨ペアによって異なる場合があります。

 

また、取引時間中でもシステムメンテナンスやシステム障害などによって取引できない場合があるので、注意しましょう。

週末にポジションを持ち越すEAもある

裁量取引と同様に、スイングトレードなどの長期間ポジションを保有するタイプのEAでは、週末にかけてポジションを決済せずに翌週まで持ち越すことがあります。

 

この際、MT4上にポジションが残るため、週末にVPSやアプリから保有中のポジションを確認できます。

 

スキャルピングやデイトレードタイプのEAでは、価格変動のリスクを回避するために、金曜日の深夜までにポジションを決済するものも多いです。

 

自分が運用しているEAがどちらのタイプなのかを事前に把握しておきましょう。

週末にやっておくべき項目一覧

EA運用において、取引ができない週末にやっておいた方がよいことを解説していきます。

 

資金管理やメンテナンスは土日に済ませておくと、平日の運用がスムーズに行えます。

損益と稼働状況の確認

損益を確認する頻度は人によって異なると思いますが、最低でも週末には必ずその週の成績を確認し、口座の状況を把握しておきましょう。

特に、想定外の大きな損失やドローダウンが発生していないかを定期的に監視することは大切です。

 

特定のEAだけに利益や損失が偏っていたり、取引頻度のムラが大きいときは、ロット設定の見直しやポートフォリオ全体の変更（EAの追加や削除）が必要かもしれません。

一週間のあいだに、どのEAがどのくらい取引したのかも個別に確認しましょう。

 

逆に、まったく取引がない場合には設定ミスやEAの不具合が考えられるため、すべてのEAがきちんと動作しているのかも取引履歴を参照して確かめます。

資金の移動とロット変更

取引の最中に資金を移動すると、資金不足や誤作動の原因となるため、入出金や口座間の資金移動は基本的に週末に行います。

 

自身の運用ルールによる部分が大きいですが、利益が出た場合は資金を移動もしくは出金するか、EAのロットを上げて複利運用するのが基本です。

 

資金管理機能（複利設定）を備えたEAであれば、自分でロットを変更する必要はありませんが、意図した金額で売買ができているかは定期的に確認しましょう。

 

反対に、大きな損失を出してしまったときは、資金の追加もしくはEAのロットを下げる必要があります。適宜設定を見直しましょう。

 

ただし、一時的なEAの好調不調に応じて闇雲にロットを変更するのは、損益が不安定化する原因になります。

規律のないトレードに繋がりかねないので、各EAのロット配分は資金額に応じて稼働する前にあらかじめ決めておきましょう。

EAの追加や稼働停止（ポートフォリオの管理）

資金の移動と同じく、EAの入れ替えも基本的には週末に行います。

EAを追加したり稼働停止するときに注意すべきポイントは、全体のロット配分です。

 

稼働するEAの数が増えると、すべてのEAが同時にポジションを持った際に必要なロット数が大きくなり、それに応じて必要な資金も増えるため、各EAのロットを小さくする必要があります。

 

反対に、稼働するEAの数を減らすときは必要な資金が減るので、各EAにより大きなロットを割り当てることができます。

 

各EAをどのようなロット配分で運用するのかは、稼働開始前にあらかじめルールを決めておきましょう。

 

過去の最大ドローダウンの金額が資金全体の数十％に収まるようにしたり、1回あたりの損切りの金額が資金全体の1〜5%以内になるようにロットを設定する方法などが考えられます。

 

複数のEAが同時にドローダウンしても大丈夫なように、余裕のある資金管理を心がけましょう。

VPSのメンテナンスと再起動

VPSは長期間動かしたままにしておいても問題ないことが多いですが、アップデートや動作不良などもまれに起こるため、定期的な確認と再起動がおすすめです。

 

よくあるのが、MT4のバージョンアップが行われていないためにEAが動作しなくなる現象です。

 

MT4の右下に「旧バージョン」と書いてある場合には、バージョンアップが必要になりますので、一度MT4を閉じてから起動し直しましょう。自動的にアップデートが実行されます。