TDSとは、そのメリット・デメリット
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一部では不要との声もありますが、私個人としては、自身が考えるトレードの有意性を検証するために行うバックテストは、安定した運用を行ううえで絶対に必要だと思っています。
しかし、バックテストは過去の相場状況をリアルに再現できて初めて精度が高いテスト結果として評価されます。
すなわち、ある程度の期間以上のデータを使用したうえでコストをかけて丹念に検証を行わないと、そのバックテスト自体が意味のないものとなってしまうというわけです。
今回はバックテストにTDSを使用するメリットと、その機能について解説したいと思います。
TDSとは
TDS(Tick Data Suite)とは、サードパーティ製の有料のツール。基本的なバックテストをさらに強化したものにするため使用します。
データの品質を図る「モデリング品質」というものがありますが、これを99.90%まで再現できるのがTDSバックテスト。つまり、TDS(TickDataSuite)を使えば、より精度が高く正確なバックテストを行うことができるのです。
その他の具体的なメリットとして、
・従来のヒストリカルデータをダウンロードする方法よりもMT4への負荷が軽く早い
・作業時間を短縮できる
……なども挙げられます。
バックテスト自体はMT4のみでも実施可能ですが、MT4に標準搭載されているバックテストデータではカバーしきれない期間や通貨ペアもあるため、本当に利益が出るのかを追求・検証する場合に、長期間のヒストリカルデータを使ったバックテストは必須だと考えます。
それでは、以下でTDSの機能とおすすめの設定について説明していきましょう。
TDSの機能説明
ティックデータの設定
ソースはデフォルトのDukascopyを推奨します。
もちろん他の証券会社が提供しているデータを選択することも可能なのですが、
現状ヒストリカルデータをいちばん多くカバーできているのはDukascopyかと思いますので、私自身はDukascopyを選択しています。
スプレッド
「修正された」は固定スプレッド、「変動」は変動スプレッドを指しています。
「スプレッド乗数」は1のままで、「スプレッド加算」も0のままで問題ありません。
「最小スプレッド」は利用するブローカーのスプレッドが1の場合0.1pipsなので、1.0pipsが最小であれば10とします。
「最大スプレッド」は利用するブローカーのスプレッドが1の場合0.1pipsなので、5.0pipsが最大であれば50とします。
スプレッドを減算し過ぎると正確なデータからかけ離れた結果となってしまうため、注意が必要です。
スリッページ
「有効」にチェックを入れます。その他のチェック項目は初期値を推奨しています。
スリッページの再現はコンマ数秒単位となり非常に難解なので、細かな設定を行えば行うほど実際の配信情報とかけ離れてしまう可能性があります。
そのため、私自身は意図的にスリッページサイズを大きくしたいなど明確な意図があるときにのみ初期値を変更するようにしています。
エキゾチックバー
「レギュラータイプ」を選択してください。
高度な設定
レバレッジを海外か国内に合わせて制限するとバックテストの精度はより高まります。
また、バックテストにおいては実際に自身が使っている環境を再現することが重要ですので、最大ロットについても自身が利用している証券会社に合わせて10~100の中で制限をかけることをおすすめします。
専門的な設定
特に変更する必要はありませんが、スワップを算出することも可能です。
「スワップ」は、通貨ペアの金利差を示します。金利差に対して金利を支払う必要がある通貨ペアがあったり、逆に金利を受け取れたりする通貨ペアもあります。これは日々発生するもので、スワップの値をTDSで設定することによって、よりリアルな資金状況を再現できます。
証拠金
ナンピン系EAを検証する場合には、ロスカットモードを活用してください。例えばロスカット50%としておくことで、破綻するタイミングなどを計測することができます。
その他
初期値を推奨します。
TDSの利用プラン
TDSの利用プランは、1年更新のYearly packageプラン、ひとつき更新のMonthly packageプラン、買取購入タイプのLifetime packageプランの3つに分かれています。
常に最新のデータを利用できるのは有料プランに加入する大きなメリットですが、まだ自身が使いこなせるか不安だったり、まずは使用感を試してみたいといった場合は、まず2週間のTRIAL(無料体験版)から利用してみてはいかがでしょうか。
多少のコストはかかりますが、精度の高いバックテストは結果を出すうえで欠かせないもの。ぜひTDSの豊富な機能を体感していただきたいです。
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