FX自動売買で失敗しないためのポイント
公開日:
CONTENTS目次閉じる
「FX自動売買」と検索すると、サジェストで必ず出てくるワードが「失敗」です。
それくらい、たくさんの方が「失敗」を恐れているということだと思います。
FX自動売買で失敗しないためには、まず失敗するポイントを押さえておくことです。
何がどうなれば失敗なのかをおさえたうえで対処法を知っていれば、失敗を回避できる確率も高まります。
今回は、失敗を避けるためのマインドの持ち方とポイントについてお話しします。
自身の中で「失敗」を定義する
まず「失敗」とは何でしょうか。
「成功」の定義を「1年を通したトレードの収支がプラスになっている」とするならば、「失敗」の定義はその真逆、つまり「1年を通したトレードの収支がマイナスになっている」状態だと言えます。
1年という期間での総括は長すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、相場の流れは年間を通して見ないと正確に掴めないものです。
仮に瞬発的に良い結果が出たとしても、それは単にその時相場との相性が良かっただけで、逆に言うと次月には急に相性が悪くなる可能性もあるわけです。
相場の波は2、3ヶ月単位で変化することが多い印象です。
その波に上手く乗ることを考えると、やはり1年以上の運用結果がないと、成功・不成功の判断はできないと私は考えます。
ですので、私自身は年に一度の確定申告の際に1年間の運用を振り返り、年間の取引が成功だったか失敗だったかを判断することにしています。
私の定義は上記の通りですが、例えば「資金量が一定のライン以下となってしまったら失敗」など、自身の基準で定義してもらって構いません。
失敗を避けるためにはどのような結果になれば失敗なのかをきちんと把握しておく必要があります。成功の定義を持つことと同様に、失敗の定義を持つことが、失敗を避けるための第一歩なのです。
経費をかけすぎない
トレードの成功・失敗はトレード収益から経費を差し引いた収支で判断しますので、できるだけ経費をかけない方が当然結果も良くなります。
FX自動売買で失敗しないためのポイント2つめは、FX自動売買を行う際に経費を掛け過ぎないことです。
FX自動売買を実施するにあたってかかる経費として、以下のようなものが挙げられます。
VPSの月額利用料
FX自動売買ツールを24時間稼働させるためにはVPS業者とサーバーを契約し、仮想デスクトップを入手する必要があります。
VPS業者と契約せず自身が所持しているPCのみで自動売買の運用を行うことも可能ですが、24時間運用するとなると常にPCの電源が入っている状態を維持しなくてはならないため、PCへかかる負荷や電気代を考えるとあまりおすすめできません。
VPS業者を選ぶ際はすぐに切り替えられるよう月単位で契約可能な業者を選び、VPSの安定性や実際の料金などを確認しながらベストな業者を探すと良いでしょう。
月単位で契約ができるVPS業者には、
などがあります。
FX自動売買ツール(EA)の購入
FX自動売買を行うには、自動売買ツール(EA)が必要です。優秀な開発者が作ったEAは有料で販売されていることが多いです。
なかには高額な商品もありますが、高い=必ずしも良いとも言い切れません。
初心者であれば、手始めに評価の高い開発者が販売しているもののうち10000円以下で手に入れられる範囲のEAからスタートしてみてはいかがでしょうか。
評価については購入サイトのレビューやSNSでのコメントなどから情報を集め、総合的に判断してください。
またひとつのEAに依存した運用は失敗に繋がりやすいため、複数のEAに分散した運用をおすすめします。
この辺りについては、前回の記事でチェックポイントや選び方など詳しく解説していますので、本記事と合わせてご参照ください。
「FX自動売買ツールの選び方と成功のコツ」はこちら
セミナー参加や書籍の購入
FX自動売買は裁量トレードと違い、そのすべてがシステム化された、言語化できるロジックです。
それはつまり、セミナーや書籍等を通して「今現在、有効性の高いEAが何か」をインプットできるということでもあります。
セミナーや書籍から得た知識は、有効な手法として自身のトレードにそのまま取り入れられます。
FX自動売買はシステムに依存する手法のため裁量要素が排除されており、成功事例通りのトレードを行えるので結果にも繋がりやすいです。
しかし、これも多くの書籍を手に取ればいいというものでもありません。
セミナーや書籍を選ぶ基準は話題性でも気になる開発者でも何でも構いませんが、初年度はあまり手を伸ばしすぎず、限られたインプットに絞るくらいがちょうど良いのではないかと思います。
ちなみに、上記で紹介したVPS利用料、自動売買ツール(EA)、セミナーや書籍代はすべて確定申告の際に経費として計上することができます。
初心者のうちは何もわからないうちに形から入ってしまう方も多くいらっしゃるようですが、経費を多く掛けたからといって必ず「成功」に近付くわけではありません。
個人的には、初年度は小さく始めて、トレードの結果を確認しながら少しずつ経費を増やしていくくらいが良いのではないかと考えています。
何もわからないうちにツールや環境に大金を投じるよりも、小さな失敗を体感しながら自身のリスク許容度や精神的な負荷を理解し、少しづつ着実に歩みを進めていく方が、結果的に早く成功へと近付けるように思います。
頻繁にEAを乗り換えない・自動売買中は裁量トレードを行わない
FX自動売買で失敗するパターンとしてよく目にするのは、数か月間単位でEAの乗り換えを繰り返している方です。
EAを乗り換えること自体は否定しませんが、少し利用しただけで思うように勝てないからとEAを乗り換えていては、トレーダーとしての成長にも繋がりません。
乗り換えるのであれば、せめて勝てない理由を明確にしてから乗り換えたほうがいいと思います。
また、自己の裁量でポジション決済してしまうと、自動売買ツールを使う意味自体が無くなってしまいます。
含み益が乗ったからとすぐに決済してしまう初心者の方も多いのですが、
EAのロジック通りに決済していかないとバックテストやフォワードテストの意味も無くなってしまいますので、自動売買中の裁量トレードは行わないようにしてください。
執筆者紹介

注意・免責事項
- ・記載の内容は個人の見解に基づくものであり、実際の投資にあたっては、お客様ご自身の責任と判断においてお願いいたします。
- ・本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。
- ・また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。
- ・なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
- ・各レポートに記載の内容は、GMOインターネット株式会社の事前の同意なく、全体または一部を複製、配布を行わないようお願いいたします。