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海外FX詐欺被害に遭わないためのポイントとよくあるパターン

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海外FXにトライしてみたいものの、検索してみると数多く出てくる「詐欺」の文字に怯んでしまう……という方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

実際に詐欺被害に遭うとどのような方法でお金を奪われてしまうのか、そしてよくあるパターンとしてはどんなものがあるのかを理解しておくことが、被害に遭わないための最大のポイントです。

 

不安になるのは詐欺に対する知識が足りないから。すなわち、知識をつけることが最大の防御策とも言えます。本記事ではよくある海外FX詐欺のパターンをいくつか例に挙げて、解説していきたいと思います。

海外FX口座から出金できない!
その理由とは?

まず詐欺に遭う流れについてですが、これはほとんどが同じパターンです。

 

  1. 海外FX口座を開設する
  2. 海外FX口座へ入金してトレード開始
  3. トレードで利益を上げる
  4. いざ出金しようとすると、出金ができない!
  5. しばらくすると口座へもアクセスできなくなる
  6. トレードで収益を上げた利益も元本も出金できなくなってしまう

 

簡単にまとめましたが、ほぼこの流れだと言っても過言ではありません。

 

口座を持っている我々は日本国内にいますが、その口座は海外にあるため「海外で発生した犯罪」という扱いになり、警察に被害届を出しても取り合ってもらえず泣き寝入りとなるケースも大変多いようです。

 

ではなぜ出金できない事態が発生するのでしょうか。

出金できなくなるに至る理由としては、大きく2つのパターンが考えられます。

①海外FX業者が経営破綻して出金できなくなった

もともと詐欺行為を目論んでいたわけではなかったものの、経営状況の悪化により結果として出金できない状況となってしまうパターンです。

 

これに関しては詐欺と言うべきか悩ましいところではありますが、悪意が無かろうが金銭が戻ってこないことには変わりないため、一旦先に説明しておきたいと思います。

 

海外FX業者の中には、顧客の資金を運営資金として使ってしまう業者もおり、そういった自転車操業状態の業者の場合、会社そのものが破綻してしまうことも少なからずあります。

 

破綻理由はさまざまですが、強気過ぎるキャンペーンを展開したことによって業者の経営が圧迫されたり、相場の急変動によって海外FX業者自体が損失を受けたりした場合に破綻しやすいです。

 

過去にも大手業者がスイスフランショックという相場の急変動により、たった1日で破綻したケースがありました。

 

日本国内の場合は『信託保全』という制度により、第三者機関を通して顧客の資産が守られる仕組みになっていますが、海外のFX業者の場合そのような仕組みは基本的に無いと考えた方がいいでしょう。

信託保全を謳う業者もありますが、それはあくまで現地での制度。抜け穴も多く、その信用度はかなり低いように感じます。

②そもそも詐欺行為のために破綻前提でつくられた業者だった

破綻とみせかけて意図的に詐欺を行っている、一番悪質なパターンです。

 

簡単に説明すると、詐欺集団が新たに会社を設立して顧客をある程度集め、一定の利益に達した時点で意図的に破綻させ顧客の資金を奪うという手口。

 

会社のリサイクルのようなことを行っているパターンもあるため、「新しい会社ではないから大丈夫」と安易に思わず、口座開設前に自身でどんな会社なのかをしっかり調べましょう。

 

ちなみに、海外FX詐欺というと、外国人が主に行っているものだと思う方も多いかもしれませんが日本人が噛んでいる場合も多々あります。

 

SNSや地方でのセミナー等で集客し資金を集めているケースもあるようですので、「日本国内で知ったから」「日本人が斡旋してくれたから」といった理由だけで信用しないよう気をつけてください。

これがあったら要注意!
よくある海外FX詐欺のパターン

では、自身が海外詐欺に遭っていないか気付く術は無いのでしょうか。

 

この対策としても、過去の詐欺パターンを知ることが有効です。

 

詐欺はパターン化されたほぼ同じ流れで行われることが多いため、パターン例を知っておけば、自身が似た状況に遭遇した時に気付きやすい=詐欺被害に遭うことを防げる可能性が高まるというわけです。

儲けていると見せかけておいて、いきなり飛ぶ(経営破綻させる)パターン

このパターンは、海外FX口座の開設後に資金の運用を代行して行う旨の営業や「小資金から運用を開始できます」といった営業トークから始まる場合が多いようです。

 

運用当初は結果をリアルタイムで確認でき、申し分ない成績が更新されていくのがこのパターンの特徴。

その結果に安心した顧客が資金を増額して入金するとさらに収益を上げていくのですが、ある日突然大きな損失を負い資金を失ってしまいます。

 

「よくある負けパターンでは?」と思われそうですが、実はこれ、良い成績も損失もシステムによって偽造され作為的に作り出されています。

 

本人は「詐欺にあった」と思わず「運用に失敗した」と思っていますが、実は資金を持ち逃げされているというパターンです。

勝率が高いと思わせて口座開設を促し集金するパターン

これも上記と少し似たパターン。

 

「売買シグナルを受け取れます」という名目でLINEなどのSNSに誘導され、売買シグナルを受け取る登録をするところから始まります。

 

3回ほどシグナルを受け取り、そのすべてで大きな利益を上げられることが続くと今度は口座開設を促されます。

 

これまですべてのシグナルが当たっていて大きな利益をあげられたトレーダーは業者を信じて海外FX口座を開設し入金。

しかし、その後のシグナルではまったく勝てなくなってしまいます。

 

「これのどこが詐欺なんだろう? 最初の頃に配信されたシグナルが偶然当たっただけでは?」と思いますか?

 

実はこれ、そもそも「最初の3回は全部当たっていた!」と感じている時点ですでに引っかかっています。

 

タネとしては、あらかじめ配信するトレーダーを8つのグループに分け、売りと買いの配信内容をそれぞれのグループ対してバラバラに配信するよう設定します。

 

以下に簡易的な図で表しました。

 

 

1回目のシグナルでは、

AからHまでの8グループのうち、A~Dグループへ配信したシグナルが当たったとします。

 

そこで、2回目は勝てたA~Dグループを2分割して、それぞれに売りと買いの配信内容を送ります。

 

2回目のシグナルではCとDグループに配信したシグナルが勝ったとしましょう。

 

 

そうしたら、次は勝ったCとDグループにのみ、3回目のシグナルを配信します。

 

3回目のシグナルでCに配信したシグナルが勝ったとします。

Cグループに属しているトレーダーからするとこんな仕組みでシグナルが配信されているとは思わないので「すべてのシグナルが当たった!」と思い込んでしまいますよね。

 

結果的に、最終的に全勝できたCグループに対してのみ口座開設等の営業を掛けているとは思わず、信用して口座を開設し、入金してしまうのです。

SNSや新聞などのマスメディアを使い集金するパターン

ひとつのトレーダーアカウントを年単位で育成した後、そのトレーダーに海外FX口座開設を促させ、トレーダーから資金を集金したのち、さまざまな理由を付けて海外業者を破綻させるパターンです。

 

トレーダーであれば誰もが反応したくなるようなキャラや目を惹く設定を作りこみ、SNSをはじめとしたネット上で活躍させ、時には新聞などのマスメディアを有料で使うなどさまざまな手を使ってトレーダーを有名にしていきます。

 

ここまでであればいいのですが、問題はこの後。

 

信用度を増した状態となったトレーダーから海外FX口座開設を促す内容を発信させ、多くの口座開設者を誘致し資金を集めたのち経営破綻を偽装したり実際に廃業するなどして、トレーダーは自身の口座から出金できなくさせます。

 

なかなか気の長い詐欺手法だなと思いますが、トレーダーアカウント自体がそもそも詐欺海外業者と結託しているパターンや、アカウント自体が複数人で運用されている組織的な詐欺であったりと、これにもさまざまなパターンがあるようです。

一定の報酬をしばらく発生させしばらくしたら飛ぶパターン

いわゆるポンジスキームです。有名すぎる詐欺手法ですが、いまだに被害が後を立たないのもこのパターン。

 

最初は「月利5%以上!」などトレーダーに有利な条件を謳い、資金を募ります。

 

トレーダーは少額から運用を開始しますが、想定〜想定以上の月利が数か月に渡って本当に振り込まれることから、気が大きくなり資金を増額。

 

資金を増やしたあとも数か月間は利益を受け取れますが、相場の急変動などを理由に急に受け取れなくなり、そのうち連絡もつかなくなるというものです。

 

実は運用当初に利益として振り込まれた月利も、実は他の顧客から預かった元本を取り崩して振り込んでいるだけ。顧客を信用させ多額の集金を集めるという詐欺手法です。

 

そもそも世界経済の平均成長率は年利3%。

「月利1%以上」と謳っている時点で運用の中身を疑ってください。

海外FX詐欺被害から身を守るポイント

ここまで読んでくださった方々であれば、詐欺集団がいかに巧妙であるかお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

「知識をつけることが最大の防御とは言うものの、やっぱりそれだけでは不安」と思う方のために、詐欺から身を守るためのポイントをまとめました。

①老舗の海外FX業者を使う

海外FX業者を選ぶ際は、昔からある老舗業者を使うことをお勧めします。

選ぶ基準として、設立から10年以上経っているかどうかをひとつの目安として考えています。

②海外FX業者を使う場合は複数社に分ける

とは言え、老舗海外FX業者であっても経営難に陥る可能性は0ではありません。

運用する海外FX業者を複数に分けるなど、リスクヘッジは十分に行いましょう。

③運用を任せない

海外FXでは、自分の選んだ自動売買プログラムや裁量で、自分で考えてトレードすることをおすすめします。

「お金を振り込めばあとは自動的に運用します」といった類のものは、裏があるかもしれないと考えて控えるべきだと私は思います。

④こまめに出金する

ある程度利益が出たらすぐに出金して、国内口座で資金を確保してください。

あれこれと理由をつけてこまめに出金させない、出金のハードルを上げるため出金手数を多めに取っている業者などは警戒が必要です。

⑤過大なキャンぺーンを長期実施している業者は避ける

入金額の50%相当など大きな額ををトレード資金ボーナスとして常に提供していたり、入金やトレードを行うことでプレゼントを貰えるなど、耳触りのいい言葉やキャンペーンが多い業者は要注意です。

 

詐欺のパターンや手口、注意ポイントなどをいろいろとお伝えしてきましたが、もちろん海外FX業者のすべてが悪というわけではありません。

 

良い業者をうまく利用できると効率的に資金が増やせるなどのメリットもありますので、海外FX業者を使用する際は、正しい情報やサービス、そして詐欺の手口やパターンを詳しく知り、慎重に利用してください。

執筆者紹介

トレーダー

FIRE TRADER® コウスケ

世界トレードコンテストWTC (ロビンスカップ)2022第1位/2019第2位/2017-2018第3位
世界トレードコンテストWTC (ロビンスカップ)2022第1位/2019第2位/2017-2018第3位

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