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無料で学ぶハーモニックパターンの魅力と実践方法を解説

公開日:

ハーモニックパターンの応用

~ハーモニックパターンを応用し幅が広がる~

 

ハーモニックパターンは原理さえ理解すれば非常にシンプルなトレードスタイルです。

 

一度基本である型を覚えてしまえば、あとは手法次第で様々な応用が利くトレードスタイルでもあります。

 

例えばライントレードやダウ理論に基づくだけでトレードを行う場合ではフィボナッチ以外で反発点を予測する必要性があります。

 

レジスタンスライン、サポートラインを引いたりと非常に分析にも時間が掛かり大変です。

 

しかしハーモニックパターンは、フィボナッチを引いておくだけで済むのでとても簡単です。

 

例えば、RSI/ストキャスティクスなどのオシレーター系のインディケータを使い逆張りエントリーをしていた場合、

エントリーの根拠としてハーモニックパターンをプラスすることが出来ます。

 

ライントレードのみでトレードする場合は騙しに遭う事も多く、

一か八かのギャンブルトレードになりやすい傾向がありますが、

これらのトレードスタイルにも応用が出来るのです。

 

フィルターを増やす事で根拠の優位性が増すでしょう。

 

このように既存のトレードスタイルにも簡単に採用できるのが、ハーモニックパターンのメリットでしょう。

ハーモニック×ダイバージェンス

ダイバージェンス -逆行現象- とは?

このトレードで要となるのは「逆行現象」を捉える事です。

 

『逆行現象からトレンド転換を予測する』

 

ダイバージェンストレンドを確認する為の重要な指標であり、

オシレーター系のテクニカル指標とは、FX相場がどれくらい変化しているのかという「強弱」を把握するものです。

 

RSIやMACDといった指標が当てはまり、トレンドを読むのとは別の視点からテクニカルに相場を判断します。

 

相場の動きとテクニカル指標は基本的に同じ動きをする傾向にありますが、

稀に異なる反対の動きをする場合があります。

 

トレンドが弱まっている事を知らせてくれるサインです。

 

通常、価格が上昇するとオシレーターの値も上昇しますが、その逆行現象を捉えることで相場の動きを予測することが可能です。

 

価格が高値を更新したのに、

オシレーター系指標の値は下降しているという逆行現象(ダイバージェンス)が起こります。

 

これは急激なトレンドの発生が原因と言われています。

 

そしてトレンドはいずれ収束し弱まっていくわけですが、

トレンドが弱まった所を事前に察知できれば保有していたポジションを有利な価格で決済する事も出来ますし、

今回お伝えするやり方で優位性のあるエントリーが出来るようにもなります。

 

またダイバージェンスは移動平均線(SMA)のゴールデンクロス等に比べてサインが早く出る傾向があるので先行指標としても利用する事が出来ます。

 

ダイバージェンス(逆行現象)がどういったものかを大まかに説明させて頂いたところで、

ここからは具体的な見方を解説していきます。

勝率を上げる方法

ダイバージェンスにはトレンド転換を示唆する指標で大きく分けて2つの見方があります。

 

[強気のダイバージェンス] 上昇トレンドへ移行するサイン

[弱気のダイバージェンス] 下降トレンドへ移行するサイン

 

【強気のダイバージェンス】

 

強気のダイバージェンスは、下降トレンド時に発生する買いサインです。

 

価格のチャートで安値を更新した所を見てください。

 

価格のチャートでは安値を更新しているのに対して、オシレーターの安値は切り上がっています。

 

(強気のダイバージェンス)

 

 

【弱気のダイバージェンス】

 

弱気のダイバージェンスは、上昇トレンド時に発生する売りサインです。

 

価格のチャートで高値を更新した所を見てください。

 

価格のチャートでは高値を更新しているのに対して、オシレーターの高値は切り下がっています。

 

 

(弱気のダイバージェンス)

 

 

例えば切り上げのトレンドラインというのはダイバージェンス発生後、

「トレンドの明確な転換シグナルが発生するまで継続する」という原則が崩れた価格帯にラインが引かれたものになりますが、それだけでは根拠として不十分です。

 

ダウ理論における「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」

この理論に基づくと下降に転じる根拠が乏しいです。

 

このように逆行現象だけでは、上位足のトレンドの押し目に過ぎずに再度トレンド方向に進む可能性があるため、他の根拠で反転の兆しを明確にして売買をすることが望ましいです。

 

≪オシレーター系と組み合わせる≫

 

1.Money Flow Index

2.MACD

3.Harmonic Patterns

1.Money Flow Index(マネーフローインデックス)

マネーフローインデックス(MFI)は、ある一定期間における価格の変動幅と出来高を考慮して算出されるオシレーター系のテクニカル指標です。

 

売られすぎなのか、買われすぎなのかを判断するためによく使われる指標です。

 

その性質は相対力指数(RSI)と似ており、

どちらもマーケットの『買われ過ぎ』『売られ過ぎ』を測るテクニカル指標です。

 

相場の勢いを測る指標としてはRSIが有名ですが、MFIのように出来高を考慮には入れていません。

 

両者の異なる点として、MFIではボリュームを考慮に入れますが、

RSIはボリュームを考慮に入れないという点です。

 

端的に述べると唯一の違いは MFIにとっては数量が重要だということで、MFIを好んで使う投資家がいます。

 

尚、MFIは他のボリュームベースの指標と同じく、MFIも先行指標です。

 

このため将来のトレンドを予測する際によく用いられます。

 

一定期間の価格の変動幅と出来高(ボリューム)で計算され、MFIを分析するには、下記の点に注意しなくてはなりません。

 

指標と価格のダイバージェンス(価格が上がったにも関わらず、MFIが下がった場合(買いの場合は逆)

価格が転換する可能性が非常に高いです。

 

MFIは0から100の範囲で上下に変動し80以上、20以下のMFIの値は、相場が天井か底にいる可能性を示唆しています。

一般的にMFIが80以上の場合『買われすぎ』と判断し、

逆に20以下の場合は『売られ過ぎ』と判断します。

 

MFIで注意すべき点は『ダイバージェンス』です。

 

先述のダイバージェンスの項目で述べた内容と類似する内容になりますが、後々にお伝えするトレード手法の根幹であるためMFIに紐づけて再度お伝え致します。

 

実際の価格が高値を更新しているにも関わらず、MFIがそれに連動して上昇していない、もしくは下落している場合、

弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)』と判断します。

 

ベアリッシュ・ダイバージェンスが現れる場合、MFIの動きに実際の価格が連動(下落)することを想定します。

 

一方、実際の価格が安値を更新しているにもかかわらず、MFIがそれに連動して下落していない、もしくは上昇している場合、

強気の乖離(ブリッシュ・ダイバージェンス)と判断します。

 

ブリッシュ・ダイバージェンスが現れる場合、MFIの動きに実際の価格が追随(上昇)すると想定します。

 

一般的にMFIは14期間の価格データを用いて算出されますが、期間の数値を[9]に変更して用います。

 

これは9周期のMFIだとより多くのシグナルを生成するために、感度が向上するためです。

 

2.MACD

MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略称

 

直訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」となります。

 

MACDに用いられる移動平均は「単純移動平均(SMA)」ではなく、

「指数平滑移動平均」(EMA) ] です。

 

MACDは以下の計算式で算出されます。

 

MACD=短期EMA - 長期EMA

 

シグナル=MACDの単純移動平均(SMA)

 

新しい価格の比重を高めて計算された短期の移動平均線と中期の移動平均線と移動平均線からのチャートの乖離を棒グラフで表したインディケータ(ヒストグラム)です。

 

見方は、短期移動平均線が中期移動平均線を下から上に抜いたらゴールデンクロスとなり、さらにヒストグラムがマイナスからプラスに転じたタイミングが買いのサインです。

 

逆に、短期移動平均線が中期移動平均線を上から下に抜いたらデッドクロスとなり、

さらにヒストグラムがプラスからマイナスに転じたタイミングが売りのサインです。

 

これらを用いつつメインチャートに表示する[Harmonic]を併用しエントリーの精度を高めるというものです。

エントリー手順

Harmonicに関しましてはデフォルトの設定ではなく、下記の数値を変更して使用しています。

 

SwingSerchDepth [12]→[9]

PriceProximityPercent [0.2]→[0.3]

 

これにより発生頻度を増やして分析をします。

 

尚、相性の良い移動平均線などを併用してトレードするのも良いでしょう。

 

【トレードの手順】

1.上位足でのMACDヒストグラムデッドクロス

 

主に日足、4時間足などの大きい時間足での状態を汲み取る必要があります。

こういった状況下で15分足や30分足での逆行現象を探る必要があります。

2.ハーモニックパターンの発生

 

30分足、1時間足でのハーモニックパターン、トレンドラインブレイクを確認。

 

またはトレンドライン寄り付きでハーモニックパターン発生。

 

一度下に押してからトレンドラインに戻りタッチ(リバーサル)でパターンが発生していると尚良い。

 

※こちらのケースのようにリテストすることなくそのまま下落してしまうケースもあります。

 

安全に取引するのであればリテストを待つ方が無難でしょう。

 

このようなブレイクと同じタイミングでエントリーで一度下押ししてから戻った場合は、

含み益が無くなってしまう事も多いため、それらを受け入れる前提でエントリーする必要があります。

 

そのためリテストを待たずエントリーする場合は含み益が無くなる事、そしてむしろ逆にトレンドラインまで上昇する事で生じる含み損に対し、心理的また資金的に許容出来るか否かが要になります。

3.S/L(ストップリミット)の設定

 

利確の目安はトレンドライン基点、最安値。

 

またはハーモニックパターンのミドルポイント[B]や[A][C](ハーモニックパターンの底)となります。

 

これらはケースバイケースなので都度異なるわけですが、下落の勢いが強いタイミングを捕える事が出来ればハーモニックパターンの有無関係なしに安値まで落ちるケースが見られます。

 

用心深く取引するのであればハーモニックを併用し、パータンの[B]が良いでしょう。

 

こちらのトレードにおけるハーモニックパターンはサインとしての意味合いで使用します。

 

フィルターの機能は勿論、利確の目安としても効果を発揮します。

まとめ

以上で解説を終わりとさせて頂きますが、このトレード手法はある程度の裁量感が求められます。

 

慣れれば身に付けることが出来ると思うので、焦らずにゆっくりチャートを探ってみてください。

 

それでは最後までご覧頂きありがとうございました。

執筆者紹介

投資家

369(みろく)

投資歴9年(為替・株・商品先物) フィボナッチを活用したトレード手法に長けており、ハーモニックパターンを用いた分析を得意とする。 投資後進国の日本、健全な資産運用をしていただくためにトレードのプロとしてサポート。ナレッジの少ないハーモニックパターンを扱うトレーダーとして国内で普及させる事が目標。
投資歴9年(為替・株・商品先物) フィボナッチを活用したトレード手法に長けており、ハーモニックパターンを用いた分析を得意とする。 投資後進国の日本、健全な資産運用をしていただくためにトレードのプロとしてサポート。ナレッジの少ないハーモニックパターンを扱うトレーダーとして国内で普及させる事が目標。

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