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仮想通貨を自動売買する方法とは?初心者でもわかるようにゼロから解説

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仮想通貨は土日を含む365日、24時間取引が可能。取引チャンスが豊富にあることから自動売買との相性は抜群です。

仮想通貨を自動売買するにはどんな方法があるのか、ゼロから解説していきます。

そもそも自動売買とは何か?

裁量トレードと自動売買にはどんな違いがあるのでしょうか? まずは全体的な特徴と、長所と短所について説明します。

自動売買=あらかじめ決めたルールに従って売買する

自動売買(システムトレード)は裁量トレードとは反対に、自分で判断せずにあらかじめ設定したルールで自動的に売買することを指します。

設定にあたってはコンピューターやプログラミングの知識が必要となりますが、判断ミスがなく24時間チャートを監視し続けてくれるため、人間以上のパフォーマンスを発揮できることもあります。

時間が節約できてメンタルに左右されない

仮想通貨を自動売買する大きなメリットの一つは、タイムパフォーマンスの向上です。

特にクリプトの場合は、土日を含む365日、24時間トレードが可能なので、つねに取引チャンスがあると同時に、トレーダーにとっては一瞬たりとも気の抜けない商品ともいえます。

 

自動売買を利用することで、取引チャンスを最大化して利益を伸ばせる可能性があるほか、トレードに使う時間で仕事をして収入を得たり、余暇に回すことができます。

エントリーや決済の判断ミスや、メンタルへの負担も少ないため、ルール通りの再現性の高いトレードをしたい人にもおすすめの方法です。

優れた売買戦略を自分で探す必要がある

システムに従って売買するためには、当然ですが優位性(エッジ)のあるルール作りが不可欠です。

株式やFXの自動売買と異なり、仮想通貨では手軽に利用できるシステムトレードのプラットフォームがほとんど存在しません。そのため、自分自身で利益の出る売買戦略を考えて実行していく必要があります。

取引所によって対応する取引方法は異なる

仮想通貨を自動売買する方法は、取引所ごとに異なります。利用する証券会社、取引所の説明をよく読んで、取引方法を検討しましょう。

多くの取引所はAPI接続に対応している

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略で、ソフトウェアやサービス同士をつなぐ機能のことを指します。

APIを利用できる国内の仮想通貨取引所には、以下があります。

 

  • Coincheck

https://coincheck.com/ja/documents/exchange/api

  • GMOコイン

https://coin.z.com/jp/corp/product/info/api/

 

詳細な利用手順などは、各社ウェブサイトに記載されていますので、開発する前に必ず確認しておきましょう。

API接続を利用した自動売買には、Pythonと呼ばれる言語を利用するのが一般的です。より具体的な手順は、さまざまな書籍やウェブサイトが存在しますので、そちらを参考にしてください。

 

自分自身で環境を整えてプログラミングを実行する必要があるため、投資の知識にくわえて、十分なコンピューターやネットワークに関する理解が必要となります。

お金に関わることなので、十分な学習の上で慎重な運用を心がけるようにしましょう。

外部のサービスを利用すればプログラミングが不要

自動売買をサポートしてくれる外部サービスはいくつか存在します。

これらを利用することで、プログラミングの知識がなくても仮想通貨のシステムトレードを実現できます(それぞれのサービスの説明は公式サイトより引用)。

QUOREA(クオレア)BTC

https://quorea.jp/btc

 

自動売買の始め方(設定方法)

 

サービスに登録(無料)→接続先との連携設定→ロボットを選択して開始…という3ステップだけで仮想通貨の自動売買を始められます。

 

APIの連携設定のところはちょっと難しく感じるかもしれませんが、接続先のマニュアル通りに行えば大丈夫です。

 

対応接続先/岡三オンライン、bitFlyer、bitbank、OKCoinJapan

Zaif おてがるトレード

https://zaif.jp/doc_automatic_trading_easy

価格が下がったら買う、上がったら売るという注文を日本円で「買い」からでもお持ちの暗号資産の「売り」からでも開始でき、注文を繰り返すことで利益収益を得るサービスです。

簡単な設定のみでスタートできるため、初心者の方でも簡単に始められます。

自動売買の始め方(設定方法)

 

暗号資産の種類、購入条件、売却条件、購入金額の4つを設定するだけという、サービス名通り“おてがる”に自動売買を始められます。

 

購入・売却の条件は「基準価格より何%下がったら購入」「基準価格より何%上がったら売却」という設定なので、それほど難しくありません。

 

完了した設定は削除・キャンセルするまで設定条件に従って自動的に売買が繰り返されます。

GPT-Trade

https://www.gpt-trade.jp/v3/web/enduser/top

取引所との連携により、資金を効果的に運用。AIやプロトレーダーたちの戦略を活用したストラテジーや、自身が設定したオーダーやアルゴリズムに基づいて、24時間トレーディングを実現。

誰でも簡単に始められる、自動売買プラットフォームです。(GPT-Trade公式サイトより引用) 

自動売買の始め方(設定方法)

 

GPT-Tradeのアカウント登録(無料)→APIキー作成(楽天ウォレット)→APIキーとAPIシークレットキーをGPT-Tradeに登録…という設定を経て準備完了。

 

そこからお好みのストラテジーを選ぶか、自分が作った売買戦略(Cトレ_originalで設定)を用いて自動売買を始められます。

MT4、MT5に対応する国内業者は存在しない

2024年5月1日現在、MetaTraderを利用してビットコインなどの仮想通貨を取引できる証券会社は日本国内には存在しません。

 

MT4やMT5を利用すれば、より手軽に自動売買を動かすことができるため、今後の対応に期待しましょう。

VPSを利用して24時間安定的に取引する

FXと同様、仮想通貨でも自動売買にはVPSの利用が便利です。VPSを利用するメリットについても説明します。

独自の自動売買を動かす場合にはVPSがほぼ必須

API接続を利用した自動売買では、MetaTraderと同様に24時間プログラミングを稼働させ続ける必要があります。

自宅のコンピューターでは継続的な取引にあたって、不安要素が数多く存在するため、本格的な運用にはVPSの利用が推奨されます。

通信障害や停電のリスクを軽減できる

個人所有のコンピューターでは、回線トラブルによってエントリーや決済ができなくなるリスクがあるほか、通信速度にも不安が残ります。

くわえて地震や落雷などによる停電のリスクも看過できず、貴重な資金をリスクにさらす危険性があります。

 

VPSを利用することで、より安定した環境で継続的に取引することが可能になるため、ランニングコストはかかるものの、ある程度まとまった金額を運用する場合であれば、月額数千円は決して高くない費用といえるでしょう。

執筆者紹介

FX情報誌『外国為替』編集長

鹿内 武蔵

FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役
FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役

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