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FXのPips、Pointとは?計算方法を解説

公開日:

pips/pointとは?

pips(ピップス)の理解

 pipsの基本的な定義

pips(ピプス)について

 

pipsとは、為替レートの動く時の最小単位の事を指しpercentage in pointの略です。

為替相場の変動幅を表す単位であり、

pip(ピップ)の複数形で、ピップスと読みます。

 

買値100.50円

売値100.55円

 

例えばこの場合、小数点第二位がpipsの一桁目にあたります。

つまり100円からスタートして、100.50円まで上がった場合50pips上がったという事になります。

 

また、円の表記は多くの証券会社で100.551のように小数点第三位まで表示されます。

この場合、小数点第三位の数字は0.◯pipsと扱われます。

例えば100.550から100.555まで上がった場合、0.5pips上がったという事になります。

 

ユーロやポンドなどの通貨の場合は、下から二番目の桁が、pipsの一桁目としてカウントされます

 

ユーロ/米ドルのレートが1.1504から1.1505に動いた場合、これは1pipまたは「1ポイント」の動きとなります。

 

なぜpipsが重要なのか

 

pipsは、買値と売値の差であるスプレッドを表す時に用いられます。

 

獲得できる利益や損失の変動幅に応じて決まる重要な表示です。

 

他にもトレード結果を表す際に使用します。

 

皆さんも一度はSNS上で〇〇PIPS獲得といった表現を目にしたことがあるかと思いますが、

 

例えば10万円の利益を生み出した場合、

一口に10万円といっても投資効率が良いトレードをした結果の10万円なのか、投資効率が悪いトレードで10万円を獲得したのか分かりません。

これは一見すると大きい金額ですが、ロット数や通貨ペアにより異なってきます。

 

例えば値動きの激しいポンド円ではボラリティが大きい事でロットを上げてエントリーすれば他の通貨ペアに比べると効率良く10万円を獲得できる場合もあります。

 

〇〇円を獲得したと言っても具体的にどういったトレードなのか不透明で分かり辛く、何pips取れたのかが重視されます。

 

逆に300PIPS獲得した、というSNS上で見られるPIPS自慢も蓋を開けて見れば0.01lotでエントリーされた、リスクの少ない易しいトレードだったりもします。

 

(特にロット数を開示せず隠しているユーザーのPIPS報告は少額トレードでの結果の可能性もある為精査が必要です。)

point(ポイント)の理解

 pointの定義とその目的

pointとは、業者が提示している価格の最小単位となります。

 

例えば

1ドル = 100.05 と提示しているFX業者では1point=0.01となりますが、

1ドル = 100.050 と提示しているFX業者では1point=0.001となります。

 

このようにFX業者によっては、

小数点以下:2桁/4桁の業者

小数点以下:3桁/5桁の業者

があります。

 

FX業者や通貨ペアによってレートの最小桁数は変わるため、1Pointがどれくらいの大きさなのか確認が必要です。

pipsとpointの違い

pipsとpointは主に金融市場で使用される用語ですが、それぞれ異なる意味を持ちます。

Pips(ピップス)

ピップスは、外国為替市場(FX市場)で通貨ペアの価格変動を表す単位です。

通常、為替レートの小数点以下の数字の一番小さな単位です。

ほとんどの通貨ペアでは、価格は小数点以下4桁で表示されますが、一部の通貨ペアでは5桁で表示される場合もあります。

 

例えば、USD/JPY(ドル円)の価格が100.50から100.51に変動した場合、

これは1ピップスの変動と言います。

ピップスは通常、取引の利益や損失を計算する際に使用されます。

Point(ポイント)

ポイントは、さまざまな金融商品や市場における価格の変動を表す単位です。

例えば株式市場では、株価の変動をポイントで表します。

 

株価が1ドル上昇した場合、これは1ポイントの上昇と言います。

CFD、S&P 500などの株式指数、商品先物、オプション価格など、さまざまな金融商品で使用されます。

ピップスは主に為替市場で使用され、通貨ペアの価格変動を表す一方、ポイントは他の金融商品や市場で使用され価格の変動を表す一般的な単位です。

通貨ごとに計算が異なる

主要通貨ペアとpipsの関係

 EUR/USDとUSD/JPYの例を用いた説明

pipsとpointの違いは何となく分かったと思いますが、復習を兼ねて一旦整理しましょう。

 

クロス円の場合 2桁 3桁

レート(例)     100.05 100.050

1point    0.01 0.001

1pips      0.01 0.01

 

米ドルストレートの場合 4桁 5桁

レート(例)  1.1005 1.10050

1point    0.0001 0.00001

1pips      0.0001 0.0001

 

このようにpointは、

小数点以下:2桁/4桁の業者と3桁/5桁の業者では1pointの定義が変わってしまいますが、pipsの定義は変わりません。

異なる通貨ペアでのpointの扱い

例外的な通貨ペアの紹介と理解

証券口座により通貨ペアの小数点以下の桁が違っている事があるので

FXのように〇〇PIPSという単位で計ると大きな違いが生じる事があります。

例えば楽天のゴールドでは「1900.00」という価格がOANDAでは「1900.000」と小数点以下第三位まで桁が増えているということ。

 

このように小数点以下が2桁の場合と3桁の場合があります。

特にFXだけでなくCFDで取引する方にとってはこの問題がとても密接に関わってきますのでよく理解した上で取引していきましょう。

 

この概念を飛ばした状態でEAを稼働するとTP/SLが想定したものと全く違う価格で行なわれるといったエラーが発生する可能性があります。

pips/pointの計算方法

pipsの具体的な計算方法

計算式の紹介

それぞれ以下の計算式で求めることができます。

 

≪利益≫

円換算したpips数 × 通貨数 = 利益

 

≪損失≫

円換算したマイナスpips数 × 通貨数 = 損失

実際の取引例での計算

それでは実際に計算してみましょう。

 

米ドル/円を10万通貨分購入し、50pips得たとします。その場合、以下のような計算式が成り立ちます。

0.5円 × 10万通貨 = 50,000

※10pips=1円なので、50pipsは5円。
つまり50,000円の利益を得られるという事になります。

 

引き続き実際に計算してみましょう。

 

米ドル/円を1万通貨分購入し、50pipsの損失を負った場合は以下の計算式になります。

-0.5円 × 1万通貨 = -5,000

※10pips=0.1円なので、50pipsは0.5円になります。
このトレードで5,000円の損失を負ったということが分かります。

pointの計算方法

point計算の重要性と具体的なアプローチ

PointとはMT4の内部で使われている単位で、1Point=レートの最小桁数となります。

本項目では具体的なポイントの測り方などをお伝えしていこうと思います。

 

大事な部分になりますので再度ポイントの概念について復習です。

例えば表示されているレートが

・100.05であれば0.01が1Point

・100.050であれ0.001が1Point

となります。

 

ブローカーや通貨ペアによってもレートの最小桁数は変わるため、

1Pointがどれくらいの大きさなのかは状況によって異なりますのでご注意ください。

 

クロス円は1Point=0.001

クロス円以外は1Point=0.00001

となっているブローカーが多いです。

 

日経平均などの株価指数、またXAUUSD(ゴールド)では顕著に見られる事例を紹介します。

 

例えばTradeviewでは小数点以下第二位まで用いており、EXNESSでは小数点以下第三位まで表記されています。

この辺りの表記はブローカー都合で大きく異なってきます。

 

 

 MT4上でのpoint計算の実行方法

例えば下記の画像はTradeviewとEXNESSのXAUUSD1時間波動になり、

十字カソールで計ると真ん中の数値の一番右の桁を小数点以下とした数値がPIPSになります。

 

例えば2100~2200までを測った場合、

 

 

Tradeviewではこの場合100.02PIPSです。

 

そしてこちらががEXNESSのゴールドになりますが、こちらの場合は1000.98PIPSと大きく変わります。

 

 

※比較の為海外業者のチャートを使用しています。

※計測に若干の誤差がありますがご了承ください。

 

前者では100PIPS換算、後者のEXNESSでは1000PIPS換算で計測されており、

ブローカーによって十字カソールの中心の桁表記(PIPS)が異なります。

 

そのため例えばSLを100pipsに設けEAを稼働した場合、

すぐに損切りになってしまうというエラーが発生する可能性があります。

まとめ

pipsとpointの重要性の再確認

簡潔に考える

FX業界では損益をPipで表すことが多いです。

 

Pipとは「percentage in point(またはprice interest point)」の略です。

 

しかしMT4の内部ではPipではなくPointという単位が使われています。

 

ここにPIPSとpointの概念の違いという話が絡んできます。

初心者が陥りやすい考えとして紛らわしいPointとPipの違いについて簡潔に説明しています。

 

殊に初心者の方ですと1000pointが100pipsなのか、10pipsなのか、この点が理解し辛いです。

 

pointの大きさが、イメージ出来ないという方が多く見られるのですが、

 

1000pointが100PIPSという解釈で問題ありません。

 

PIPSに関しては証券口座により異なり、

 

PointはPIPSと異なるという認識で大丈夫かと思います。

 

大事なのは稼働するEA、想定しているエントリープランがお使いの証券口座でのPIPSと合致しているかどうかです。

 

そこさえ守れているのであれば大丈夫でしょう。

 

正確な計算へのコツ

PointとはMT4で表示されるレートの最小桁数

 

例) 

レートが100.05  と表示されている通貨ペアでは 1Point=0.01

レートが100.050 と表示されている通貨ペアでは 1Point=0.001

 

PipはFX業界でよく使われている単位

 

クロス円以外のペアではほとんどが 1Pips=0.0001

クロス円のペアでは 1Pips=0.01

執筆者紹介

投資家

369(みろく)

投資歴9年(為替・株・商品先物) フィボナッチを活用したトレード手法に長けており、ハーモニックパターンを用いた分析を得意とする。 投資後進国の日本、健全な資産運用をしていただくためにトレードのプロとしてサポート。ナレッジの少ないハーモニックパターンを扱うトレーダーとして国内で普及させる事が目標。
投資歴9年(為替・株・商品先物) フィボナッチを活用したトレード手法に長けており、ハーモニックパターンを用いた分析を得意とする。 投資後進国の日本、健全な資産運用をしていただくためにトレードのプロとしてサポート。ナレッジの少ないハーモニックパターンを扱うトレーダーとして国内で普及させる事が目標。

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