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MT4でスプレッドを表示する方法

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MT4でスプレッドを表示する方法

MT4の標準機能で、FX会社から提示されているスプレッドを表示することができます。パソコン版、スマホアプリ版それぞれのMT4でスプレッドを表示する方法を解説します。

パソコン版MT4でスプレッドを表示する方法

パソコン版のMT4は、初期状態だとスプレッドが非表示になっています。そこで気配値表示ウインドウを右クリックし、開いたメニューにある「スプレッド」を選択するとスプレッドが表示されるようになります。

 

気配値表示ウインドウであればどこでも構わないので、任意の場所を右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。

 

 

このなかの「スプレッド」を選択すると、以下のようにスプレッドが表示されるようになります。

 

 

スプレッドを非表示に戻すには、先ほどと同じ動作をして「スプレッド」のチェックを外すだけです。

モバイル版MT4でスプレッドを表示する方法

モバイル版のMT4でスプレッドを表示するのは、パソコン版よりもさらに簡単です。レート表示画面がシンプルモードになっている場合は、それをアドバンスビューモードに切り替えるだけです。

 

初期状態で気配値画面が「シンプルモード」になっていると、以下のようなレート表示になります。

 

 

任意の通貨ペアを長押し(数秒間タップ)してメニュー画面を表示し、そのなかにある「アドバンスドビューモード」をタップします。

 

 

アドバンスビューモードに切り替えると、レート表示は以下のようになります。

 

 

赤い下線の部分がUSDJPY(ドル円)のスプレッドです。他の通貨ペアも同様に、この部分にスプレッドが表示されています。

MT4のスプレッド表示の見方

MT4で表示されるスプレッドは、1ポイントが0.1pipsです。先ほどドル円のスプレッドは「1」と表示されていたので、これはスプレッドが0.1pips(ドル円の場合は0.1銭)であることを示しています。

 

MT4に対応しているFX会社の多くは変動制スプレッドなので、相場の状況や時間帯によってスプレッドは変動します。

 

MT4を使ってスキャルピングなど利益幅の小さいトレードをする場合は、こまめにスプレッドを確認しておくのがよいでしょう。

MT4でスプレッドを表示するインジケーター3選

MT4の標準機能でスプレッドを表示する方法について解説しました。

次は、カスタムインジケーターをインストールしてスプレッドを表示する方法と、おすすめのインジケーター3選を紹介したいと思います。

 

カスタマイズ性の高さはMT4の強みでもありますし、カスタムインジケーターによってスプレッド表示をすると標準機能よりもトレードに役立つ可能性があります。

MT4にインジケーターを組み込む手順

外部で入手したインジケーターをMT4に組み込む手順を、3つのステップで解説します。

これはスプレッド表示のためのインジケーターだけでなく、すべてのインジケーターにも共通する方法なので、MT4をさらに活用するためにも知っておくと便利です。

 

ここでは、後ほど紹介する「Mi_Spread」というインジケーターを組み込むことを想定して解説を進めます。

 

①入手したインジケーターファイルを分かりやすい場所に保存する

MT4向けのインジケーターは通常、ネット上でダウンロードして入手します。

ダウンロードしたインジケーターファイルは分かりやすい場所に保存しましょう。例えば、デスクトップに保存すると分かりやすいのでおすすめです。

 

②MT4のインジケーター保存場所に保存する

MT4が管理しているインジケーターは、データフォルダ内の「MQL4」→「Indicators」フォルダにあります。

このファイルにダウンロードしたカスタムインジケーターファイルを保存します。

 

データフォルダは、MT4の「ファイル」→「データフォルダを開く」の順に選択してウインドウを開きます。

 

 

ここから「MQL4」→「Indicators」の順にフォルダを開き、「Indicators」フォルダに先ほどダウンロードしたファイルを保存します。

 

MT4ファイルを保存をしたら、MT4を再起動します。

 

③チャート画面にインジケーターを反映する

MT4のナビゲーターウインドウにある「インディケータ」を開くと、先ほどインストールした新しいインジケーターが反映されています。

これを、インジケーターを表示させたいチャート画面にドラッグ&ドロップします。

 

設定画面が表示されるので、文字の色や大きさなどを好みの設定にしてOKをクリックします。この例はチャート画面右上に現在のスプレッドを表示するインジケーターなので、以下のように表示されています。

 

 

標準機能のスプレッド表示だとポイントで表示されるため分かりにくい部分がありますが、このインジケーターを使うとpipsで表示されるため、分かりやすくなりました。

インジケーターでスプレッドを表示するメリット

先ほどの例で紹介した「Mi_Spread」は数あるスプレッド表示インジケーターのなかでも、シンプルさを追求しているため、分かりやすくpips表記で現在のスプレッドが表示されています。

 

このように、カスタムインジケーターを組み込んでスプレッドを表示すると、分かりやすさや使いやすさといったメリットが得られます。

標準機能だと気配値ウインドウにスプレッドが表示されるため、チャート画面と視点が行き来することになります。

 

スキャルピングなどの短期売買ではスピードが求められる場面もあるため、チャート画面内に表示することで視点を変えることなくトレードができるようになります。

 

表示される情報は標準機能と同じですが見せ方が違うので、好みに応じてインジケーターを使い分けるのがよいでしょう。

スプレッドを表示するインジケーターの入手方法

MT4向けのインジケーターは、基本的にネット上で入手できます。

無料で配布されているものはそのままダウンロード可能ですが、有料のものは代金を支払った上でダウンロードするのが一般的です。

 

検索エンジンで「MT4 スプレッド表示 インジケーター」といったキーワードで検索すると、多くのインジケーターを見つけることができると思います。

 

なお、以下で紹介する3つのカスタムインジケーターはいずれも無料です。

おすすめのインジケーター① Mi_Spread

前項で紹介した「Mi_Spread」は、紹介するスプレッド表示インジケーターのなかで最もシンプル設計です。

チャートに組み込むと、ウインドウの右上部分に現在のスプレッドを表示することができます。

 

 

「Mi_Spread」は、以下のサイトから無料でダウンロード可能です。

https://minagachi.com/mi_spread

おすすめのインジケーター② Spread Lines

2つ目は、スプレッドの幅を視覚的に確認できるインジケーター「Spread Lines」です。

FX会社から提示されるBid(売値)とAsk(買値)の差がスプレッドになるわけですが、数字だとこの差が広いのか狭くなっているのかが分かりにくい部分があります。

 

この「Spread Lines」はチャート上にBidとAskの両方を表示するため、上下の幅をスプレッドとして認識しやすくなります。

為替レートだとスプレッドが狭くて分かりにくいので、株価指数CFDでスプレッドを表示してみました。

 

 

上段の緑色がAskで、下段の赤色がBidです。「Spread Lines」はMT4を提供しているメタクオーツ社が運用するMQLマーケットから無料でダウンロードできます。

 

以下のサイトから無料でダウンロード可能です。

https://www.mql5.com/ja/code/12482

おすすめのインジケーター③ Spread Monitoring

3つ目は、スプレッドの変化を時系列でグラフ化できるインジケーター「Spread Monitoring」です。

インジケーターをチャート画面に組み込むと、以下のようにチャート画面下段にスプレッドの変化がグラフで表示されます。

 

 

流動性が低い通貨ペアや株価指数CFDなどスプレッドが変化しやすい銘柄のスプレッド変化を時系列を知るのに役立ちます。

 

こちらもMQLマーケットからダウンロードできます。以下のサイトから無料でダウンロード可能です。

https://www.mql5.com/ja/market/product/24177?source=External#description

MT4でスプレッドを表示させるべき理由

最後に、MT4でFXトレードをしていく上でスプレッドを表示させる重要性、必要性について解説します。

初期状態では標準機能のスプレッド表示もないため、メリットを理解した上で取引環境の準備にはスプレッドの表示も加えてほしいと思います。

スプレッドが変動するFX口座ではコスト管理も重要

FXトレードをしていく上でスプレッドは取引コストなので、コストの多寡が収支に直結します。

コストをしっかり意識する意味でも、常時表示しながら確認しておくことは重要です。

スプレッドが拡大している時に無茶なトレードを避けやすい

スプレッドは常に変化しています。同じ戦略に基づくトレードであってもスプレッドが拡大しているタイミングだと利益が削られてしまうため、スプレッドを表示・監視することによって「トレードを避けるべき時間帯」が分かるようになります。

 

また、スプレッドが拡大している時は流動性が低い、売買注文が偏っているなどの理由で相場が不安定になり急変が起きやすい地合いです。

スプレッドの変化を知ることで無茶なトレードを避けやすくなるのもメリットといえるでしょう。

短期売買のエントリーチャンスを探りやすい

上記の逆でスプレッドが狭くなる時は流動性が高くなっている可能性が高く、活発な値動きが起きやすくなります。

スキャルピングなどの短期売買に適した地合いになることが多いため、スプレッドを観察することでエントリーチャンスを見つけやすくなります。

執筆者紹介

FX情報誌『外国為替』編集長

鹿内 武蔵

FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役
FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役

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