自動売買を運用するためのFX口座の選び方~国内5社をタイプ別に解説~
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自動売買の運用にはFX会社の口座が必要
FXで自動売買を運用するには、EAを使う方法と、FX会社が提供している自動売買ツールを使う2種類の方法があります。
EAを使って自動売買をするにせよ、FX会社の提供する自動売買サービスを使うにせよ、FX会社に口座を保有する必要があります。
口座を保有していないと、自動売買はもちろん、FX自体の取引ができません。
そして、どのFX会社でも自動売買の運用が可能というわけではありません。
EAを使うならMT4やMT5を提供しているFX会社の口座が必要ですし、FX会社の提供する自動売買サービスを運用したいのであれば、サービスを提供しているFX会社の口座が必要です。
金融商品取引法の登録を受けている国内のFX会社は数十社あるため、サービス対応の有無をしっかり確認しましょう。
(この記事でおすすめのFX会社を紹介しているので参考にしてください)
ちなみに口座開設そのものは難しいことはなく、パソコン、スマホどちらからでも手続きが可能。FX会社によってはその日のうちから取引を始められます。
口座選びのポイント
自動売買を運用する目的で、FX会社に口座開設をする場合に確認しておくべきポイントについて解説していきます。
確認しておくべき主なポイントは、
- MT4やMT5を使えるか
- 自動売買サービスを使えるか
- スプレッドや手数料のコスト面
の3点です。詳しく見ていきましょう。
MT4やMT5を使えるか
EAを稼働させる場合、基本的にMT4(もしくはMT5)が必須です。
そのため、MT4かMT5を提供していないFX会社の口座だとEAを稼働させることができず、自動売買を始められないということに陥ります。
EAを利用する場合はMT4やMT5を提供しているFX会社かどうか、選択肢はそれほどないので、しっかりと確認しておきましょう。
また、金融庁の登録をしていない無登録業者(海外FXともいう)はなにかトラブルが起きた際に追求できない可能性が高いためおすすめできません。
特有のリスクが高いため、仮にMT4やMT5を使えるとしても取引はしない方が無難です。
M T4に対応しているFX会社一覧 |
● 楽天証券(楽天MT4) ● OANDA証券 ● ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF MT4) ● 外為ファイネスト(MT4・ZERO) ● FOREX.com(MT4口座) ● FOREX EXCHANGE(俺のMT4) ● デューカスコピー ● Plus500JP(EZ MT4) ● アヴァトレード・ジャパン(エキスパートコース) |
M T5に対応しているFX会社一覧 |
● 外為ファイネスト ● OANDA証券 ● フィリップ証券(フィリップMT5) ● アヴァトレード・ジャパン(プレミアムコース/プロフェッショナルコース) |
自動売買サービスを提供しているか
FX会社の自動売買サービスを使って自動売買をしたい場合は、サービスを提供しているかどうかを確認しましょう。
どのFX会社でも自動売買ができるわけではないので注意が必要です。
また、提供している自動売買がどのようなサービスなのかも重要です。
あらかじめ用意されているロジックから選択する自動売買であれば初心者でも簡単に始められますし、自分で運用を設定する自動売買ならFXや相場の知識がある程度必要になります。
自分のレベルに合った自動売買を選びましょう。
自 動売買サービスを提供しているFX会社一覧 |
● マネースクエア(トラリピ) ● みんなのFX(みんなのシストレ) ● インヴァスト証券(トライオート/マイメイト) ● アイネット証券(ループイフダン) ● ひまわり証券(ループ・イフダン) ● 松井証券(100円から自動売買) ● 外為オンライン(iサイクル2取引) ● FXブロードネット(トラッキングトレード) ● マネーパートナーズ(Hyper Speed NEXTを使った自動売買) ● IG証券(ProRealTimeチャートを使った自動売買) |
スプレッドや手数料などのコスト面
裁量取引で利益を最大化するうえで、スプレッドの狭さや取引手数料の有無などの取引コストに最大限こだわりたいところですが、これは自動売買においても同じです。
FX会社によっては裁量取引と自動売買のスプレッドが異なる場合があります。
裁量取引と同じ感覚で取引してしまうと、実は自動売買の方がスプレッドが広かったというケースがあるので注意しましょう。
また、自動売買を運用すると取引手数料が発生するFX会社もあるため、手数料が発生するかしないかの確認も重要です。
EA自動売買でおすすめのFX会社
ここからは自動売買を運用するうえで、おすすめのFX会社を紹介していきます。
まずはEAを運用したいと考えている人に向けて、おすすめのMT4とMT5を提供している国内のFX会社を紹介していきます。
FXTF
https://gyazo.com/5123dec995afed6f5509356210f5d66c
出典:FXTF
FXTFもMT4を提供しており、MT4専用のEAを使うには適しているFX会社です。
FXTFの大きな特徴としては、スプレッドが業界最狭水準で提供されており、米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.4銭、ポンド/円が0.6銭、豪ドル/円が0.5銭、ユーロ/米ドルが0.3pipsです。
非常に狭いスプレッドでFX取引が可能な点は大きなメリットといえるでしょう。
ただし、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドルでEAを使う場合、新規1万通貨の取引あたり20円の取引手数料が発生するので注意が必要です。
なお、上記の5通貨ペア以外の通貨ペアは手数料が発生しません。
外為ファイネスト
https://gyazo.com/825ef5972f5c12c038190132a52902ed
出典:外為ファイネスト
外為ファイネストはMT4とMT5の両方を提供しているので、MT4専用とMT5専用の両方のEAを運用しやすい点が大きなメリット。
EA運用に手数料は発生せず、EAの利用制限もないので、EAを運用したい人にはうってつけのFX会社です。
最小取引単位が1000通貨で、スキャルピングが公認されているところも、少額でスキャルピング系のEAを使いたい人にとっては最適だと思われます。
MT4とMT5のデモ口座も使える点も地味にうれしいポイントかもしれません。
楽天証券
https://gyazo.com/2fc1f10b0553a1c92142959d05325f49
出典:楽天証券
大手ネット証券会社である楽天証券もMT4を提供しています。
EA稼働における取引手数料が無料で、スプレッドも比較的狭いため、自動売買運用にかかるコストが少ない点はメリットです。
また、「トウシル」という投資情報メディアを運用しており、さまざまな投資に関する情報を得られます。
株式や債券なども取引可能なので、FXだけでなく、さまざまな投資をしたい人におすすめです。
OANDA証券
https://gyazo.com/fbbd647f41997e7058553449a47243bf
出典:OANDA証券
OANDA証券もMT4とMT5を提供しているFX会社です。
取引手数料は無料で、スプレッドも高水準ですが、MT5でEAを運用する場合の最小取引単位は1万通貨単位なので、その点はデメリットという人もいるかもしれません。
OANDA証券の特徴はマーケット情報が豊富という点で、「OANDAラボ」ではFXにおけるさまざまな分析ツールやマーケットニュースを利用可能です。
EAだけでなく、裁量取引でも使いやすいのがOANDA証券の魅力です。
FX会社が提供しているおすすめの自動売買ツール
ここからはFX会社が提供している自動売買ツールの中から、おすすめな自動売買ツールを紹介していきます。
トラリピ(マネースクエア)
https://gyazo.com/45501f4486ec16a7f78bcdbac4b4e001
出典:マネースクエア
ひとつめはマネースクエアが提供している「トラリピ」です。
トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略称で、リピート系と呼ばれるジャンルの自動売買の元祖ともいえる存在です。
為替レートの上限と下限を設定し、その範囲内でレートが移動している限り自動で売買を繰り返して利益を獲得してくれます。
自分でレンジの範囲を設定することもできますし、ストラテジストが考案した戦略を選択することもできるので、FX初心者でも運用を開始しやすい自動売買です。
みんなのシストレ(みんなのFX)
https://gyazo.com/3969cb261dd2c9ac79e17189a1e47226
出典:みんなのFX
あらかじめ設定されているロジックを選択するだけで自動売買を運用をしたい人におすすめなのが、みんなのFXが提供している「みんなのシストレ」です。
あらかじめ用意されているストラテジーを選択し、取引数量を設定すれば運用を開始できます。
難しい設定などは必要なく、1000通貨から取引可能なので、FX自体や自動売買の知識が少ない初心者でも運用しやすい自動売買です。
ただし、全てのロジックが利益を出せるわけではなく、損失を出す可能性もある点には注意が必要です。
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