海外FX業者で自動売買を運用するのはアリ?
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海外のFX業者で自動売買を行うメリット
まずは、海外のFX会社で自動売買を行うメリットを見ていきます。
メリットは主に以下の4点が挙げられます。
・MT4やMT5を提供している業者が多い
・レバレッジ規制がない
・VPSを提供している業者がある
・入金ボーナスで有利にスタートできる
どれも自動売買トレーダーには魅力的なポイントです。ただし、海外FXは基本的にはリスクが高いということは前提にしてください。
MT4やMT5を提供している業者が多い
EAを使って自動売買を運用する場合、基本的にMT4かMT5が必要になります。
国内のFX会社は自社の取引ツールのみを提供していることが多く、MT4やMT5を提供しているFX会社は少ないという状況です。
そのため、EAを運用しようと思っても、取引しているFX会社がMT4やMT5を提供していないので運用できないケースや、あまり取引条件が良くなくてもMT4を使えるので我慢しなければならないケースもあります。
一方で、海外のFX業者はMT4やMT5を提供していることが多いため、証券会社の選択肢が広いというメリットがあります。
レバレッジ規制がない
海外FXは日本におけるレバレッジ規制の範囲外のため、日本の証券会社よりも高いレバレッジをかけての取引が可能です。
日本のレバレッジは最大で25倍です。例えば、資金が100万円の場合だと、2500万円分まで取引ができます。
一方で、海外FXは最大レバレッジが100倍や1000倍、中には無制限という業者もあります。これは資金100万円で1億円分や10億円分の取引が可能ということです。
大きなレバレッジで取引できるため、国内のFX業者よりも少ない資金で始めることができ、
さらに少ない資金でもレバレッジを高くして大きなリターンを狙える可能性があるのが海外FXの魅力です。
ただし、レバレッジを大きくするということは、失敗すれば損失も大きくなるということなので、注意が必要です。
VPSを提供している業者がある
EAを24時間稼働させるにはVPSを利用する必要がありますが、
VPSを使用するには証券会社とは別にVPSサービスを提供している企業と契約しなければならず、使用料が発生します。
海外のFX会社の中にはVPSサービスを提供している業者もあり、条件を満たせば無料で使用することができます。
ただし、無料でVPSを使うための条件をクリアするにはハードルが高い場合や、
そもそもVPSを提供していない業者もあるため、VPSを提供しているか、
条件次第で無料で利用できるか、条件を達成できそうかをしっかりと確認しておくことが大切です。
入金ボーナスで有利にスタートできる
海外FXは口座開設をして一定額の入金や取引などの条件を満たすと、
入金した金額にプラスして、証拠金として活用できるボーナスが付与されることが多いです。
例えば、入金に100%ボーナスがある場合、10万円を入金したらさらに10万円がプラスされ、合計で20万円で取引を始められます。
ボーナスを活用することで、資金効率の良い効果的なトレードができる点も海外FXの魅力です。
ただし、ボーナスは初回のみや有効期限、ボーナス分は出金できないなどの制約があります。
また、そもそも入金ボーナスを行っていない業者もあるため、ボーナスを活用したい場合は、条件などをしっかりと確認しておきましょう。
海外のFX業者で自動売買を行うデメリット
海外FXにはレバレッジ制限がない、入金ボーナスがあるといったトレーダーにとって大きなメリットがありますが、それらのメリットを打ち消すだけのデメリットがあるので注意が必要です。
海外FXの主なデメリットには、
・出金できないなどのリスクがある
・自動売買詐欺の手口に使われている
・スプレッドが広い
の3点があります。
特に、「出金できない可能性がある」と「投資詐欺の手口に使われている」という大きなリスクがあります。
それぞれ解説していきます。
出金できないなどのリスクがある
海外FXのリスクとしてよく挙げられるのは、出金できなくなるというケースです。
海外のFX会社は全てが優良な業者とは限らず、業者の中には詐欺的な悪徳業者も存在します。
そのような悪徳業者に入金してしまうと、出金できなくなり、業者と連絡も取れなくなってしまう可能性があります。
そして、日本の金融庁に登録していないため追跡が難しく、最終的に泣き寝入りになってしまう場合も多いです。
また、日本人トレーダーが利用していて、比較的優良とされている海外業者でも出金を拒否されることがあります。
海外業者でトラブルがあった場合、外国語でのやり取りが必要になる場合があり、外国語が苦手な人だと解決するのが困難になるというリスクもあります。
海外のFX業者は出金拒否をされるリスク、そして、トラブルが起きた場合には金融庁も頼りにできず、自分で外国語を使って解決しなければならないリスクがあることを理解しておくべきです。
最終的にトレード以外の部分で損失が起きても自己責任であると認識しましょう。
自動売買詐欺の手口に使われている
海外のFX業者には悪徳業者もあると解説しましたが、実際に自動売買の詐欺に使われている話をよく聞きます。
ありがちなのが、自動売買を運用するために海外業者の口座に入金させ、そのまま連絡が取れなくなるというケースです。
もちろん、海外のFX会社が全て詐欺業者ではありません。
日本人トレーダーが問題なく取引できている業者もあります。
しかし、海外のFX業者は非常に多く、日本人トレーダーには知名度が低い会社もあります。その中に詐欺業者が紛れ込んでいる可能性があります。
FXにおける知識がない初心者や、金融リテラシーに明るくない人は、知らず知らずのうちに詐欺にあってしまう可能性が高いので、海外FXを選ぶのは止めておいた方が無難です。
スプレッドが広い
海外業者は国内業者と比較するとスプレッドが広い傾向にあります。
実質的なコストであるスプレッドが広いと、利益を獲得しにくくなるというデメリットがあります。
また、海外FX業者の中にはスプレッドが狭い業者もありますが、代わりに取引手数料が発生するケースもあります。
スプレッドや手数料のコスト面を気にするのであれば、国内のFX会社の方がスプレッドが狭く、手数料は基本的に発生しないのでおすすめです。
基本的に海外のFX業者はリスクが高いのでおすすめできません
デメリットの面でも解説しましたが、海外FXで取引するのはリスクが高いのでおすすめできません。
実際に、金融庁も無登録の海外FX業者について注意喚起を行っています。
https://www.fsa.go.jp/ordinary/kanyu/20090731.html
(出典:金融庁)
海外FX業者で取引しても何らかの罰則があるわけではありませんが、
出金できなくなる、業者と連絡が取れなくなるなどのリスクがあり、トラブルが起きても全て自己責任になります。
ただし、外資系FX会社が全て危険かというわけではありません。
金融庁に登録している外資系のFX会社なら日本の法律に従っているため、安心して取引できます。
基本的に金融庁に登録している業者で取引する方がリスクが少ないので、
もし海外業者を検討しているのであれば、しっかりとメリットとデメリットを天秤にかけて考えてみてください。
海外業者のリスクがないおすすめ国内FX業者
ここからは国内のFX会社の中で、自動売買を運用する際に候補になるFX会社を紹介していきます。
・FXTF
・楽天証券
・外為ファイネスト
この3社はMT4やMT5を提供しており、スプレッドも狭めのためEA運用に向いています。
FXTF
https://gyazo.com/dbb77f1ab50698c463ccafcd56ad55d3
出典:FXTF
FXTFはMT4を提供しており、EAを使った自動売買が可能です。
大きな特徴は主要通貨ペアのスプレッドが業界最狭水準で、ドル円の0.2銭をはじめ、ユーロ円は0.4銭、ユーロドルが0.3pips、豪ドル円が0.5銭、ポンド円が0.6銭で取引できます。
スプレッドが狭いため、特に短期売買のEAを運用する際に大きなメリットがあります。
楽天証券
https://gyazo.com/0cbcaa2017590b681a7ae7ba99f7ed88
出典:楽天証券
FX以外に、株式や債券などの取引が可能な総合証券会社である楽天証券もMT4を提供しています。
取引手数料は無料で、比較的低スプレッドで取引することが可能です。
また、投資情報メディア「トウシル」を運営しており、投資情報コンテンツが充実していることが特徴です。
外為ファイネスト
https://gyazo.com/9e295aece2360dc036ceef8ac83a09cd
出典:外為ファイネスト
外為ファイネストは金融庁に登録している外資系のFX会社です。MT4とMT5の両方を提供しており、EAを使いたい人にはうってつけのFX会社です。
MT4とMT5のデモ口座の開設もでき、使い心地を確かめることも可能です。
キャンペーンも豊富で、MT5やMT4を対象としたキャッシュバックキャンペーンや、デジタルギフトプレゼントキャンペーンなどを行っています。
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