MT4の表示時間と日本時間の違いとは?GMTについて理解しよう
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MT4の表示時間は日本時間とズレがある
MT4で取引していると、チャートに表示されている時間が現在の時刻とズレていることに気がつくと思います。
これはMT4が日本時間を基準しているわけではなく、国際的な標準時間を基準に設定されているからです。
この記事ではMT4の表示時間について解説していきます。
グリニッジ標準時が基になっている
MT4はグリニッジ標準時に基づいて時間設定がされています。
グリニッジ標準時とは、英国のグリニッジ天文台を基準に設定された時間です。
グリニッジ天文台は経度0度に位置しており、世界各国の時間の基準となっています。一般的にGMTとも呼ばれています。
英国の時間をベースにしているため、日本時間とはズレがあるということです。
英国と日本の時差は9時間なので、GMTで表すとGMT+9になります。
一方、MT4はGMT+3が採用されている場合が多く、これはFXの1日の区切りがNYクローズを基準にしているからです。
GMT+3の場合、日本との時差は6時間で、MT4の表示時間に6時間を足した時間が日本時間です。
FXTF MT4口座のMT4チャート
FXTF GX口座のチャート
例えば、上の画像はFXTFのMT4とFXTFの取引ツール「FXTF GX」です。
どちらも米ドル/円の1時間足ですが、「FXTF GX」の表示時間に対し、FXTFのMT4は6時間の時差があります。
なお、FXTFのMT4にはFXTFが提供している日本時間を表示させるカスタムインジケーター「FXTF_Japan_Time」を使っており、チャートに表示されている上の時間が日本時間です。
これもMT4の時間と日本時間に6時間ほどズレていることが分かります。
夏時間と冬時間の違いにも注意
グリニッジ標準時だけでなく、欧米には季節によって夏時間と冬時間があり、1時間ほどズレることにも注意が必要です。
FXだと、夏時間は冬時間よりも取引可能時間など経済指標発表が1時間速くなります。
基本的に夏時間は4月〜10月、冬時間は11月〜3月が適用される場合が多いです。米国の場合だと、夏時間は3月〜11月、冬時間は11月〜3月です。
この夏時間と冬時間はグリニッジ標準時にも適用されます。夏時間がGMT+3の場合、冬時間になるとGMT+2になります。
日本との時差はGMT+3は6時間、GMT+2は7時間です。
MT4の表示時間を確認する方法
出典:FXTF MT4
MT4のGMTを確認したい場合は、気配値表示の時間と日本時間の時差を計算します。
例えば、上の画像は日本時間が14時の時のMT4ですが、気配値表示の時間は8時です。
日本との時差は6時間で、日本のGMT+9から6時間を引くとGMT+3となります。
この画像のトリミング時は5月なので欧米は夏時間です。
つまり、このMT4はGMT+3が適用されていると考えられます。
MT4日本時間を表示する方法
MT4で日本時間を表示させる方法を知りたい人は多いと思います。
そこで、ここではMT4で日本時間を表示する方法を解説していきます。
MT4の数値を設定することは不可能
基本的にユーザーがMT4の表示時間を変更することはできません。
MT4で日本時間を表示するには、日本時間を表示させるインジケーターを使用する必要があります。
インジケーターはFX会社が提供している物を使う方法と、個人が作成したカスタムインジケーターをインターネットから手に入れて使う2種類の方法があります。
日本時間を表示するインジケーターを使う
日本時間を表示するインジケーターを使えば日本時間を表示できます。FX会社が提供しているインジケーターを使う方法は比較的簡単ですし、マルウェアのリスクを軽減できます。
出典:FXFT MT4
例えば、FXTFのMT4にデフォルトで搭載されている「FXTF_JapanTimeLabel」を利用すればローソク足の近くに日本時間を表示できます。
初期搭載されているので、すぐに利用可能です。
もしくは、同じくデフォルトで搭載されている「FXTF_Japan_Time」を使うのでもいいでしょう。
また、OANDA証券でもオリジナルインジケーターの「OANDA_Local_Time」を使えばサブチャートに日本時間を表示可能です。
ただし、MT5版は無条件でダウンロード可能ですが、MT4版はゴールド会員のみがダウンロード可能なので、ある程度トレードをしていないと利用できないデメリットもあります。
FX会社以外だと、インターネットから日本時間を表示できるカスタムインジケーターをダウンロードし、MT4にインストールしましょう。
その際はあなたのPCをマルウェアのリスクから遠ざけるために、信頼できるファイルかどうかを気にするようにしてください。
気配値表示を見る
MT4の気配値表示にはMT4の時間で表示されているため、そこから日本時間との差を計算する方法もあります。
最初は計算が面倒かもしれませんが、計算していくうちにMT4の表示時間と日本時間の時差がすぐに浮かんでくるようになると思います。
ほとんどのMT4ではGMT+2で設定されている
基本的に、ほとんどのMT4はGMT+2で設定されているため、トレーダーやEA開発者もGMT+2を基準にしていることが多いです。
ただし、一部のFX会社のMT4はGMT+2ではない場合があります。
GMTが異なると、チャートの形状も異なり、インジケーターやEAにも影響を与える場合があります。
自分が使うMT4のGMTは把握しておきましょう。
EAの時間基準もMT4の表示時間ということに注意
EAを運用する際に注意しなければならないのが、EAの時間設定とMT4の時間設定が異なってしまうと、運用に失敗する可能性が高くなる点です。
例えば、時間設定がGMT+3で設定されているEAをGMT+9で設定されているMT4で動かした場合、EAで想定されている取引時間とは全く別の時間帯に取引をしてしまいます。
なぜならGMT+3の時間帯が朝9時だったとしても、GMT+9の時間帯は朝9時ではないからです。
特定の時間帯や経済指標で取引するタイプのEAの場合、MT4とのGMTに差があると想定されている時間帯に取引せず、全く違う時間に取引をしてしまい、結果的に損失を出してしまう可能性があります。
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